2019-01-01から1年間の記事一覧

誰かの隣にいること。

1人が決して嫌いなわけではない。1人でいる空間は、それはそれで好きである。だけど1人じゃない時間の方が好きなのだ。ただ、隣にいてほしいと思う。永遠に喋りたいわけでもない。そこにいてくれるだけでいいのだ。思ったことがあったら話しかける。何か言わ…

遠くへいってしまうのだ。

「どこか遠くへ行ってしまいそう」 君は確かにそう言った。きっとここではないどこかを見ていることを見透かされたのだろう。いつか来る終りを考えては今という現実から目を背けたくなったのだ。 真っ白な腕が引き止める。 「お願い、どこにも行かないで」 …

メランコリーな平日の夜に。

隣の部屋の洗濯機の音で目が覚めた。深夜の3時半。あの音は別に嫌いじゃない。むしろ、楽しいとか嬉しいとか虚しいとか悲しいとか、全部まとめてぐるぐる回る。感情の変化にさえ一喜一憂し、私はまた眠りに着こうとする。 3年間付き合った彼のことを、私は1…

アトリエ。

彼女は油絵が得意だった。塗りたくられたキャンバスの凹凸が好きなんだと、熱っぽい表情を見せた。雨に濡れた真っ白なワンピースをタオルで叩きながら、彼女は言った。 「最高に最低な人生を最高にするには、どうしたらいいと思う?」 ミルクティー色の猫っ…

否定の権利。

私の生き方は明らかに普通では無い。そもそも普通が何か分からないのに、今ある全てを否定されるなんてたまったものではない。私は最低な人生を、最低な自分という存在で生きているのだ。今更最高になんてなれやしない。最高どころか普通にだってなれないの…

拝啓、ひとりぼっちの君へ

はじめまして この手紙を読んでくれてありがとう。 息をするのは難しいことです。 いきるって、息をするってことですよね? 僕にとっては苦しくて仕方がないです。 酸素とか二酸化炭素とか僕には興味が無いし そんな理論的なものなんて求めてません。 ただ、…

透明な息をする。

きっと、理由なんて明確でした。 私の生きる世界も考えていることも全部が私のものなのです。だからね、私にしか結局は分からないのです。 ずっしりと思いカバンの中にはたくさんの言葉が詰まっている。でもそれは誰かのためではなく私のためのものでした。…

おわりのはじまり

指先はふわふわと浮かぶシャボン玉に当たった。触れて、割れた。音もなく割れてしまった。 割れたのは私のせいなのだ。あの時触れなければ割れなかったはずなのに、私が割ってしまったのだ。 本当は私が触れなくても、そのうち割れてしまうことくらいわかっ…

衣替え。

電車で隣の席に座った女子高校生は半袖を着ていた。もう衣替えの季節だ。私は薄手のワンピースにカーディガンを羽織り今日もいつもと変わらない日々を送る。きっと隣の彼女もいつもの様に学校に行き、いつもの様に授業をうけていたのだろう。その変わらない…

三日月。

狂おしい程に悲しくてふと見上げた空には、三日月が浮かんでいた。憎たらしいほどにハッキリと。死にたいほどに苦しくなった私は、泣きたいほどに叫びたくなった。 サイズの合わない靴がただ不快で、バイトの制服を詰めたリュックが軽いのに重くて、前だけを…

よーし。

何もかけなくなった。というより書こうと思わなかった。なんでかって言われるとなんでなんだろうという感じ。多分大層な理由はなくて今は書く時じゃないと思った。それだけ。 書こうと思えば多分何かかけたし頑張ろうと思えば毎日ちゃんと何かを書いて更新で…

あなたの中に、私はいますか?

私は確実に存在してるのだと思う。私の行動で何かが変わる。私の言葉で何かが変わる。確実に私はこの地球上の一人の人間として生きている。だから私は存在している。存在しているのだ。そうは思うのだけれどもどうも実感がない。本当は私という人間は居ない…

ひとりでなにかをする。

人を引っ張っていくのが苦手だ。人について行く方が好きだし自分に合ってると思う。あれがいいこれがいいと言うことは出来てもそれ以上を求める強気な心がない。無理強いを出来るほど強くなれない。結局は相手が誰であろうと下手に出てしまう。それがいいの…

結局、私は何を言いたいのだろう。

好きとか嫌いとかはっきり言えたのなら生きるのが楽になるのだろうか。好きなら好き、嫌いなら嫌い。わからないから言えない。私はこの人のことが好きなんだろうかとか、私はこの人を嫌いなのかとか、考えたところで何もわからなくて、分からない。だから、…

行き先になにがありますか?

真っ白な紙の上に必死に何かを書こうとしました。だけど私には何も書くことができなかったのです。書きたいことは山ほどあるのに、伝え方がわからなかったのです。無理もないのです。伝えたことがないのですから。誰かを真似ようとして、真似出来なくて、真…

白。

あの頃の私じゃないと考えられなかったことがある。思いとか、感覚とか、色んなこと。たった数年前のことなのに思い出せなくなった。あの頃の私は何を感じていたのだろう。何を考えていたのだろう。どうやって生きていたのだろう。 あの頃しか見られなかった…

皮肉と他人と自分と他人と。

大事にされるよりも必要とされたいと思う。 自分の存在価値はないんだなと思って皮肉を口にした。私はいなくてもいいんだ。私は私が嫌いだ。必要なんて思わない。そこまではいわなかったけど、私は私が嫌いだといった。私を必要としない人に話をした。すると…

思いを伝えて全てをなくして。

壊したい訳じゃなくて 変えたくて 変わりたくて 変わって欲しくて 言葉を吐いて 泣いて 呆れられて 泣いて 苦しくて 泣いて 泣いて 泣いて 笑ってと言われて 笑って 泣いて 変われなくて 泣いた。

青い春に息をして、

制服というのは自分を学生であると自覚させてくれるものだった。わたしはまだ子供であると見せびらかして、責任から逃げるように私はあのスカートを揺らしブラウスに袖を通していた。私は制服に守られていた。高校の卒業式の後、この今身についている制服を…

あと少しという少しでもない言葉を沢山聞いてきた。

あと少し。 その言葉にどれだけ苦しめられてきただろう。少しなんて気の所為だ。あと少し、なんて誰かがわざと希望を持たせるためについた嘘なのだ。あと少し頑張ったらきっとあなたは報われる。そう人事のように言うのだ。そのあと少しがどれだけ重く痛々し…

幸せをつかまえて、飲み込んだ。

幸せになりたいと口にする。生きていると正解がわからなくなる。そしていつも自分の生きている方向は間違いなんじゃないかと思う。そして勝手に悲しくなって、勝手に泣いてしまう。今の私が幸せなのかも分からない。分からないから勝手に自分は不幸だと思う…

「 」

放課後の屋上で、私は彼女と空を見ていた。初夏の風に揺れる古びたフェンスは、ギシギシと鈍い音を立てる。彼女は何も言わずに、ただじっと私の目の前に立っていた。 ふいに彼女は、私の方へと振り返った。夕暮れに染まる真っ白なはずのカッターシャツが変に…

縋りたくて、変わりたくて、変われなくて、

変わりたいと願う。願っても変わらない。変われないのだ。変わりたくて変われなくて涙が出るのだ。弱音を吐いて全てを許されたいと思う。思うだけでどうにも出来ないのだ。弱音を吐くとめんどくさいと言われる。だから弱音を吐かないようにしようと思う。思…

なつ。

夏が恋しくて仕方がない。夏が好きだ。なんでって言われてしまえばわからない。だけど1番キラキラしてて青春で苦しくて悲しくて苦しくて切ない大好きな季節だ。胸が痛くなるほどに泣きたくなる季節だ。叫びたくなる季節だ。こんなにも辛い季節なんてないと思…

自分のためとか、人のためとか。

何を考えてるのかわからないとよく言われる。いつもニコニコしてるのが怖いと言われる。裏がありそうとよく言われる。怒っていても言わないからまた感情がわからないと言われる。私は怖いらしい。多分いつも同じようなトーンでいつも笑いながら話をするから…

感情論。

難しいことなんて私には何もわからない。感情で生きている。好き、嫌い、可愛い、綺麗、悲しい、苦しい、消えたい。 私が一番好きな感情は"切ない"。胸がはち切れそうなほどに苦しい感情が好き。苦しくて苦しくて涙が溢れてくるような感情が好き。悲しいとは…

頑張ることを辞めたくなった。

生きることに疲れた。頑張ることに疲れた。 本当は好きな事だけをして生きていたい。本当は好きな人とだけ仲良くしていたい。友達、家族、恋人。大事にしたい人だけを大事にしたい。だけどそんなの私のわがままであってそう言うわけにもいかない。いけすかな…

自分はダメだと思うこと。

時間の使い方が下手だとよく言われる。物事の行動に対する効率が悪いともいわれる。でも目の前のことを一つづつじゃないと私はどっちつかずになってしまう。何事に対しても、不器用だからって言ったら言い訳なのかもしれない。でもそう言って自分を馬鹿にし…

ぐるぐるまわる話。

情報量が多いとそれだけで私はついていけない。だからアクション映画は苦手だし字幕の映画も苦手だ。自分の中で考える時間が必要なのにそれが無い。だからパンクしてしまう。小説だってありえないくらいの時間をかけて読む。何回も何回も何回もよんでやっと…

整理整頓が出来ない話。

私はすぐものを失くす。別に悪気はないし自分にとって都合のいいことはひとつもない。そのせいで学校にもよく遅刻したりするしバイトに送れそうになったことも何度もある。ちゃんとしないとと思ってはいるのだがどうしても物を覚えられない。 例えば片付けを…