ぐるぐるまわる話。

情報量が多いとそれだけで私はついていけない。だからアクション映画は苦手だし字幕の映画も苦手だ。自分の中で考える時間が必要なのにそれが無い。だからパンクしてしまう。小説だってありえないくらいの時間をかけて読む。何回も何回も何回もよんでやっとその作品を理解する。ひとつついていけなくなるとそれだけで私はおいてけぼりだ。ストーリーに置いていかれる。作者に置いていかれる。取り残されるのだ。

時がゆっくり進む作品の方が私にはあっていると思う。何度も言うがなにより考える時間と理解する時間がほしい。日本のB級映画の方がよっぽどまだ話についていけるし、変に難しい日本語がないそのままの言葉で綴ったエッセイの方が私は読むのが好きだ。SFが苦手なのも非現実的な設定を理解するのに時間がかかる。だからあまり自分から触れない。きっとそういう事だ。

小説が苦手なのも、活字でいっぱいいっぱいの文字が頭の中をぐるぐると回るからだ。いっぺんに日本語が視界に入るのが苦手なのだ。だから読むのに時間がかかるし疲れてしまう。自分で文章を書いていて何を言うって話かもしれないけれども。だから漫画の方が好きだし、漫画もバトル系より日常の中の1部を切り取ったような話が好きだ。しかも線が細くて色が薄くてシンプルな絵が好きだ。できるだけの無駄な情報をはぶいてやっと私はその作品に溶け込むことができるのだ。