整理整頓が出来ない話。

私はすぐものを失くす。別に悪気はないし自分にとって都合のいいことはひとつもない。そのせいで学校にもよく遅刻したりするしバイトに送れそうになったことも何度もある。ちゃんとしないとと思ってはいるのだがどうしても物を覚えられない。

例えば片付けをしようと思ってどこかに収納する。もうその時点で覚えていれないのだ。どこに片付けたのか覚えていない。大事なものですらだ。自分が自分で嫌になるしイライラして八つ当たりのようによく部屋を荒らしてしまう。だから私の部屋はいつも散らかっている。自転車の鍵も家の鍵も財布も眼鏡もUSBも、どこにあるのか分からなくなる。

親によく怒られた。ものを直ぐになくす事も、部屋がいつも散らかっていることも。「何度言ったらわかるの」と言われても、改善されることは無かった。自分ではこれでも精一杯なのだ。

人の顔も同じように覚えられない。覚えられる人は直ぐに覚えられるのだがほとんどの人は時間をかけないと覚えられない。バイト先の常連さんは数人しか覚えられていない。だから「ほら、いつもの○○の人だよ」と言われても基本的に私には誰だか分からないのだ。芸能人だって覚えられない。小栗旬の顔も山崎賢人の顔も三浦春馬の顔も分からない。ビックリされるし嘘つくなとよく言われるけど私は本気で言っている。それくらい私はものを覚えるのが苦手なのだ。大好きなアイドルだって頑張って頑張って頑張って覚えていくのだ。みんなが思ってもみないほどの時間と手間をかけて覚えようとするのだ。だから簡単に「よく覚えられるね」なんて、正直そんなこと言われたくない。簡単なわけがない。口にしないだけで全然覚えられていない子だって私の中には山ほどいるのだから。

最初に話を戻すと、私は何をどこに置いたのかを覚えられない。だから直ぐにものを失くす。いつどこで使ったのか覚えられない。だからいつまで経っても物を失くす癖がぬけない。責めないで欲しい。お願いだから、責めないで欲しい。物心が着いた頃から私はずっとそう思って生きてきた。