感情論。

難しいことなんて私には何もわからない。感情で生きている。好き、嫌い、可愛い、綺麗、悲しい、苦しい、消えたい。

私が一番好きな感情は"切ない"。胸がはち切れそうなほどに苦しい感情が好き。苦しくて苦しくて涙が溢れてくるような感情が好き。悲しいとは違う。あくまでも切ない。切ないくらいに悲しい。切ないくらいに苦しい。切ないくらいに好きだ。通じなくてもいい。私の中の感情だから。自分で抱えるにはあまりにも重くて持てない。だから私の中には置いておきたくない。壊れてしまいそうになるから。

私がつくるストーリーの主人公たちは、心の何かが壊れてしまっている。とある少女は大丈夫と笑って歌いながら海の中へと消えていった。とある少女はシャボン玉をふくらませてどうせ消えてしまうのにと言った。とある少女はしあわせになりたいといってベランダから飛び降りた。幸せになった少女たちは私の中の少女達とは違うのだ。誰かの手によって幸せになってしまった別の世界の少女達だ。私の力で幸せにしてあげられなくてごめんなさい。そう思いながら私の中にずっといる彼女たちだ。

感情は重い。負担でしかない。だけど感情を振り回して生きていたい。泣きながら生きたい。叫び続けていたい。