拝啓、ひとりぼっちの君へ

 

はじめまして

この手紙を読んでくれてありがとう。

息をするのは難しいことです。

いきるって、息をするってことですよね?

僕にとっては苦しくて仕方がないです。

酸素とか二酸化炭素とか僕には興味が無いし

そんな理論的なものなんて求めてません。

ただ、前を向いて歩くこととか

好きな服を自分で選ぶこととか

知らない人の隣の席に座ることとか

多分、そういうことが呼吸だと思うんです。

普通無意識にするような事だと思うんです。

でも僕には無意識にできません。

不器用なんです、僕って。

大きく息を吸って、

必死に顔を上げて、

めいいっぱいの空気を体内に一気に流し込む。

それではじめて息ができるんです。

...僕の話ばかりつまらないですよね?

お返事、待っています。