性別と個性の話。

好きな服を着たいと思う。だけどそれが似合う訳では無い。私がいわゆる"イタい子"であることに自覚はある。ロリータが好きだしコスプレも好きだしとにかく可愛いものが好き。ぬいぐるみに囲まれて生活出来たら嬉しいなと思うし天蓋付きのベッドで寝たいしいつまでもツインテールが似合う女の子でいたい。だけど私ももう20歳になってしまった。親からは大学生になったらフリフリの服なんて着るのをやめなさいと言われた。だから控えめにしようと思った。だけど芸大にきてみるとそんなこと気にしなくて良かった。個性の塊の大学なんだから"この子はこのスタンス"で許される。派手な髪色をしようが変な趣味であろうが好きな服を着ていようがそれでいい。自分を自分として認められる、人を人と認める環境。とても素敵で心地がいい。恋愛対象が異性に限らない人が芸大生には多い。彼女がいたという女の子もいればそもそも男子が好きな男子もいる。私は安心する。そういう意味で性別の壁が薄い。女装が好きな男子もいれば中性的な女子も沢山いる。身の回りに1人だけとかではない。複数人だ。そのへんも全部含めて認められる。何が普通とか何が普通じゃないとかその概念が薄い。いいとか悪いじゃない。心地いい。安堵する。もう性別なんていらないなんて嘘になるけど性別の壁なんてこんな薄っぺらいものでいいと思う。